仕事で自分の考えを相手にうまく伝えるのって難しいですよね。
日常業務や会議の会話でもこんな経験はありませんか?
- 何が言いたいのかわからない/分からないと言われる
- 結局どっちなの?質問に答えてと言われた/質問に答えてくれない
どうしたら円滑にコミュニケーションがとれるようになるんでしょうか。
この記事では、相手と上手にコミュニケーションをとるための、「話し手」と「受け手」がそれぞれ気をつけるポイントについてご紹介します。
ポイントは:
- 発言に見出しをつける
- 質問にストレートに答える
- 最後まで言い切る
です。
- 端的に伝わる話し方を知りたい人
- 部下を指導するために、話し方を知りたい人
- もっと考えてしゃべってと言われた人
発言に見出しをつける
発言に見出しをつけるとは、自分が何を発言しようとしているかを、一言で話してから本題に入ることです。
相談です。Aプロジェクトの予算が超過しそうです。原因は……
例えば:
- 相談です
- 報告です
- 確認です
などの言葉です。なぜ見出しをつけると良いのでしょうか?
それは相手が聞くための準備が整うからです。
相手が何をしてほしいのかが事前に分かっていれば、聞きやすく話しやすくなるんです。
- 質問です
- 確認です
- 感想です
- 賛成です/反対です
- 違う意見があります
- 相談です
- 提案です
- 補足です
- 報告です
- 困っています
- アドバイスが欲しいです
- とりあえず聞いてもらいたいです
本題に入る前に、見出しをつけてからしゃべる。大事です。
質問にストレートに答える
質問されたら、まずは一言で質問に答えましょう。理由や背景などの詳細な説明はその後に。
質問したのに質問に答えるでもなく理由を延々と話す人って見たことありませんか?
そうなってしまうと、相手は
- 結局なんなの?
- 言い訳したいの?
とマイナスの感情を抱いてしまいます。
具体例として、上司に仕事の進捗を確認された場合で考えてみましょう。
上司:依頼していた仕事は終わった?
私:それはですね、Bさんの作業が終わってなくて、Bさんにも連絡しているんですけど、まだ返事はなくて、それ以外の作業は終わっているんですが……
上司:うん分かった。まだ終わってないんだね。
私:そうです……
次に良い例を。
上司:依頼していた仕事は終わった?
私:終わっていません。
上司:どこまで終わっているの?
私:○○以外は終わっています。
上司:なんで○○は終わっていないの?
私:はい。○○を終わらすためにはBさんの作業が終わってから……
上司は仕事を終わったか聞いているだけ。未完了の理由を聞いているわけではありません。
だから、聞かれたことだけにストレートに答える。そうすると物事を前に進めやすくなります。
最後まで言い切る
言葉は最後まで言い切り、語尾が小さくならないようにしましょう。
なぜなら、最後まで言い切った表現をしないと、何を伝えたいのか分からなくなるからです。
例えば:
- ○○だと思うんですけど……
- ○○じゃないかと……
だと何が言いたいのか伝わりません。そんな言い方をされた相手は
- それで?
- つまり、何が言いたいの?
と困惑してしまいます。自分の意見を言うときには
- ○○だと思います/考えています
- ○○ということを懸念しています
などのように語尾を言い切りましょう。
まとめ
- 発言に見出しをつける
- 質問にストレートに答える
- 最後まで言い切る
3つのポイントを見てきました。このポイントは話し手・受け手の両方が共通して持っていると、会話がとてもスムーズになります。
下記表の意識を持って試してみてください!
話し手がすべきこと | 聞き手がすべきこと | |
---|---|---|
発言に見出しをつける | まず、「しようとしていることを伝える」(≠結論・要点) 〇〇の相談/報告/確認をしたいです。 ■■について困ってまして、話を聞いてもらってもいいですか? 質問です/相談です/確認です | ダラダラと話し始めたら、話を止めて確認する いまから何の話をするつもりですか? どういうつもりで聞けばいいですか? |
質問にストレートに答える | 発言の語尾を言い切る …だと考えています …ということを懸念しています …が問題だと思っています | 語尾がはっきりしなければ、促す 「わからないらしくて」…その先は? 最後まで言い切ると? |
最後まで言い切る | まず質問に答える(言い訳禁止) Yes/Noです 遅れています/予定通りです 遠慮は無用 | 質問に答えなかったら、答えだけを求める まず、YesかNoどっち? 質問は、終わったか、終わっていないかですよ |
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