問題解決を目的としたビジネス文書作成する際には、読み手の状況や疑問を正しく理解する必要があります。
なぜなら、ビジネス文書の読み手は、常に自分が関わっているビジネスの状況を改善したいと考えているからです。
例えば
- 問題報告書 ▶ なぜ問題が発生しているのか? ▶ 問題が発生している原因は◯◯だと思われます。…
- イベント企画書 ▶ 売上拡大や顧客獲得に結びつくイベントは無いだろうか?▶ この企画を提案します。なぜなら…
のように、読み手に対する問いの答えが、ビジネス文書のキーメッセージになります。
今回ご紹介するOPQ分析では、読み手の状況や疑問を正しく理解する助けになります。
この記事におすすめの人
- 問題解決のビジネス文書作成の型を身につけたい人
- 読む人の事を考えた文章を作成したい人
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目次
OPQ分析とは?

OPQ分析は、読み手の望む状況を正しく理解し、答えを伝えるためのフレームワークです。
- Objective(望ましい状況)
- Problem(問題→現状と望ましい状況とのギャップ)
- Question(読み手の疑問)
- Answer(答え・文書のキーメッセージ)
一つづつ見ていきましょう!
Objective(望ましい状況)
Objcetive
とは、読み手が目指している望ましい状況です。
読み手が考えている達成すべき目標や課題が解決された後の姿を指します。
例
- 売上目標を達成している状態
- 毎月の残業時間を10時間以内に抑えている状態
Problem(問題→現状と望ましい状況とのギャップ)
Probllem
は現状と望ましい状況とのギャップをいいます。
これは発生しているギャップが解決すべき問題になりますね。問題解決の基本です。
例
- 今月の売上が低く、売上目標達成が難しい
- 今のペースだと、残業時間が10時間を超えてしまう
Question(読み手の疑問)
問題に直面した読み手が、自然に考えるであろう疑問です。
問題を解決するための問いを考えてみましょう。
例
- 売上目標を達成するにはどうしたらよいか?
- 残業時間を10時間以上超えないようにするためにはどうしたらよいか?
Answer(答え・文書のキーメッセージ)
読み手の疑問に対する答えが、その文章のキーメッセージになります。
例
- 売上目標を達成するためには、…するべきである。なぜなら…
- 残業時間を10時間以内にするためには、…を提案してみよう。なぜなら
OPQ分析 | 売上目標 | 残業時間 |
---|---|---|
O:望ましい状況 | 売上目標を達成している状態 | 毎月の残業時間を 10時間以内に抑えている状態 |
P:問題 | 今月の売上が低く 売上目標達成が難しい | 今のペースだと 残業時間が10時間を超えてしまう |
Q:読み手の疑問 | 売上目標を達成するには どうしたらよいか? | 残業時間を10時間以上超えないように するためにはどうしたらよいか? |
A:答え | 売上目標を達成するためには …するべきである。なぜなら… | 残業時間を10時間以内にするためには …を提案してみよう。なぜなら… |
OPQ分析のイメージ

図解すると、上図のイメージになります。
- 望ましい状況をイメージし
- 現状とのギャップを問題として捉え
- 読み手がその問題をどのように疑問に思うのかを仮説を立て
- 答えを導き出す
分かりやすいですね!
OPQ分析のポイント
読み手の文章で表現する
まずは誰が読み手なのか明確にし、OPQを考えます。
わからない場合には、読み手に直接聞いたり、第三者にアドバイスを求めることも有効です。
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比較のトピックを外さない
文章のトピックがズレていると、目標と現状を比較できません
比較する軸が何なのかを明確に意識する必要があります。
文章のメインメッセージは疑問に直接答える
OPQ分析の主目的は、読み手の疑問を明らかにし、どのような答えを求めているのかを明確にすることです。
つまり、文書のメインメッセージが読み手のQに答えられていなければ、目的を果たせていません。
まとめ

読み手の立場に、読み手を理解する。それが一番大事だということですね。
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